聖女ジャンヌ・ダルクのホロスコープ

6月に来日を果たしたベンジャミン・ダイクスの「現代占星術家のための伝統占星術入門」(翻訳 田中要一郎)。その中に、伝統占星術の予測技法であるプロフェクションについての記述があります。プロフェクションは、アセンダントを年毎に1ハウスから順に12ハウスまで動かしていきます。その時に、ハウスカスプを支配する惑星がその年のタイムロードとなり、その惑星の象徴する出来事が起きる傾向にあります。例えば100年戦争時のフランスで、オルレアン解放と、王太子シャルルをランスでの戴冠に導いた聖女ジャンヌ・ダルク。

 

ジャンヌ・ダルク

彼女が神の声を聞いたのは、13歳夏の時と、この記事を書くにあたって、作家藤本ひとみの「ジャンヌ・ダルクの生涯」を読んでみると記述してありました。ジャンヌが生まれた15世紀フランスは、100年戦争の真っ只中。フランス国王シャルル6世が突然の発狂をした後に、フランスは王妃イザボーと王太子シャルルの2派に分かれました。そして、最終的に、王妃イザボーはイギリスと同盟を結び戦いを終わらせようとした。それがトロワ条約と呼ばれるもので、この条約ではイギリス王ヘンリー5世とイザボーの娘カトリーヌの息子のヘンリー6世が、フランスの王位を継承する取り決めになっていました。そして、王太子もフランス国王を名乗り、イギリス軍を迎え撃とうとしていました。

 

神の声

ジャンヌの生年月日は1412年1月6日、17時。 フランス東部にあるドンレミ・グリュ村で生まれました。出生時間は、占星術サイトASTROTHEME
にあったデータを採用。ジャンヌが神の声を聞いた13歳までアセンダントを動かすと、タイムロードは水星。水星は言葉、コミュニケーション、知性などを表します。ジャンヌは、この後、神の声に従ってヴォークルールの守備隊長に会いに行き、辛抱強く王太子に会いに行く許可を得ます。

 

王太子シャルルの戴冠式

王太子シャルルに謁見したのは、ジャンヌが17歳になった春。それから、イギリスに劣勢だったフランスは猛追撃します。オルレアンの街を解放、シャルルをランスでの戴冠に導くまでの5ヶ月間は、ジャンヌ・ダルクを語る上で最も輝かしい時期。その期間は土星がタイムロードになっています。土星は出生図では、10ハウスと呼ばれる名誉、評価、昇進、地位を表す場所にあります。

 

異端審問

シャルル7世戴冠の後、悔しくもジャンヌはコンピエーニュの戦いで捕らえられ、魔術や呪術といった有らぬ疑いをかけられます。これら異端審問によって精神的にも肉体的にも追いつめらたジャンヌは、とうとう処刑を宣告。1431年5月30日に、この世を去りました。ジャンヌが神の軍として、イギリス軍へ進攻した栄光から、僅か2年余りです。

このように、プロフェクションでのアセンダントの進行を、ジャンヌ・ダルクを例に見てみると、ジャンヌの人生と重なって、大変興味深い結果になりました。

アセンダントと言われる上昇点を、ハウスに沿ってぐるぐると回しているだけなのに、その人の未来がズバリ言い当てられちゃうなんて、本当に不思議ですね。ジャンヌ・ダルクのような数奇な運命を歩む人は稀でしょう。だけど、貴方の未来にある成功やアクシデントがわかったら、その為に準備する事や回避する事もできますよね。ホロスコープを活用すると、貴方や大切な人の過去、現在、未来から大好きな彼や彼女の性格まで読む事が可能なんです。貴方もホロスコープで予測した未来を、覗いてみませんか?

 

ホロスコープ

 

ありがとうございました。

 

 

 
 

 

 

 

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2019-08-18 | Posted in ブログ, 職業ホロスコープNo Comments » 

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